
目次
不審者対策
小学校や中学校では、不審者の侵入事件がきっかけで防犯カメラを導入する事例が増えています。24時間監視体制を整えることで、不審者の侵入を未然に防ぐ効果があり、職員室のモニターで随時確認できる環境が構築されています。
備品盗難・設備破損の防止
生徒の貴重品窃盗や学校備品の破損・紛失を受け、監視の目的でカメラが設置されるケースも多くあります。また、廃棄物の不法投棄対策としても有効です。
通学路の防犯
校内だけでなく、登下校中の安全を守るため、地域によっては通学路にもカメラを設置。犯罪抑止に加え、事件発生時には早期解決に貢献します。
■防犯効果と設置後の実例
- 某市立中学校:隣接中学校で不審者が侵入した事件を受け、屋外監視カメラ(200万画素)を設置。
- 某私立小学校:職員室内の現金盗難防止として設置。高画質カメラにより人相確認が可能。
- 某音楽学校:楽器の盗難防止に。目立つ場所に設置し、以後トラブルは発生していない。
- 某公立中学校:校長室の金庫セキュリティ強化を目的に設置。出入りの記録も可能に。
- 某私立高校:外部への抑止力と学校イメージ向上を狙い、校門に130万画素カメラを3台設置。
- 学習塾:講師と生徒間のトラブル対策や授業品質向上を目的に導入。退塾率も減少。
- 保育園:園庭や死角への監視体制構築。スピーカー併用で即時対応も可能に。
- 専門学校:校内全体をモニタリングし、授業の質や不適切な行動の把握にも活用。
■台数を抑えて抑止効果を上げる方法
表示ステッカーや目立つ場所への設置により、実際の台数以上の抑止力が期待できます。要は「監視されている」という意識を与えることが大切です。
■推奨業者とモデルプラン
- 中央防犯センター:6年保証付きのリースプラン(月6,100円〜)。
- アルコム:79,800円〜導入可能。設置〜保守まで対応。
- 防犯カメラ情報センター:全メーカー対応。マンション・学校向けプランが豊富。
■メリットとデメリット
メリット
- 犯罪抑止力の向上
- 証拠の録画・保存が可能
- 安心感の提供
デメリット
- プライバシーへの配慮が必要
- 機器の更新コスト(6〜8年目安)
■費用の目安
中規模施設で約45〜50万円。リース契約を活用すれば初期費用の削減が可能です。
■適・不適なカメラ選び
適したカメラ:
- ドーム型(威圧感を与えず広範囲監視)
- 遠隔監視型・夜間対応型(職員室から常時確認)
- 逆光補正対応型(屋外設置向け)
不向きなカメラ:
- センサーライト付き(人の出入りが多く頻繁に作動してしまうため)
■防犯カメラ以外の併用対策
- 防犯フィルム:ガラス破壊対策
- ワンドアツーロック:侵入時間の遅延
- 防犯ベル・防犯砂利:音での警告
■設置時の運用ルールと注意点
- 居住者・職員・保護者への事前説明
- 映像の閲覧制限と管理責任者の明確化
- 自治体ガイドラインへの準拠(例:箕面市・愛知県)
■まとめ
マンションや学校を含む教育機関での防犯カメラ設置は、防犯のみならず信頼性や安全性のアピールにもつながります。設置目的を明確にし、プライバシー保護と適切な管理体制を整えることが、安心・安全な環境づくりの鍵となります。
