
歴史あるお寺や神社においても、近年では防犯対策の一環として防犯カメラを導入するケースが増えてきました。違法駐車や賽銭泥棒など、外部からの迷惑行為に頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、防犯カメラの設置事例や導入による効果についてご紹介いたします。
目次
実際の防犯カメラ設置事例
■ 空き巣や違法駐車の抑止に成功した寺院の例
約400年の歴史を誇る由緒あるお寺では、境内外周に複数台の防犯カメラを設置。屋外には耐衝撃性に優れたドーム型カメラを採用し、景観に配慮しつつ設置が行われました。万一の破壊行為にも強く、外観を損なうことなく防犯機能を確保。設置後は空き巣や違法駐車が激減し、大きな安心感を得られたとのことです。
※参照元:アルコム|お寺設置事例
https://www.arucom.ne.jp/review_n/
■ 賽銭泥棒対策としての導入
ある寺院では、ニュースで賽銭泥棒の報道を目にしたことがきっかけとなり、防犯カメラの設置を決定。仏像など貴重な文化財を保護する目的もあり、社務所には来訪者の動きを確認できるモニターを設置。設置後は来訪者の様子が常時確認できるようになり、防犯対策としての効果を実感しているそうです。
※参照元:日本防犯カメラ株式会社|寺院設置事例
https://bouhancamera.co.jp/case_category/temple/
お寺・神社に防犯カメラを設置する主なメリット
■ 賽銭箱や仏像の盗難を防止
お寺や神社は、日中はもちろん、早朝や夜間も開放されていることが多く、不特定多数の人が訪れる場所です。そのため、賽銭や仏像などが盗難の対象になるリスクがあります。防犯カメラを設置することで、昼夜を問わず境内を見守ることができ、犯罪の抑止力としても大いに役立ちます。異常検知機能を備えた機種であれば、万が一の事態にも迅速に対応が可能です。
■ 放火や火災のリスク軽減
木造建築が多い寺社では、火の取り扱いに細心の注意が必要です。一度火災が発生すれば被害が甚大になる可能性があるため、火の元や不審者の早期発見が極めて重要です。監視カメラを設置することで、深夜の放火などを未然に察知し、被害を防ぐ対策として効果を発揮します。夜間対応型の赤外線カメラや異常検知機能付きの機種が特におすすめです。
■ いたずらや器物損壊の防止
境内の石像や柱などへの落書き、破損など、悪質ないたずら行為も寺社ではしばしば問題になります。小さないたずらを見逃すとエスカレートする恐れもあるため、初期段階での対策が重要です。防犯カメラを設置することで、犯行の証拠記録に加え、設置そのものが抑止力となり、被害を未然に防ぐことができます。
まとめ
お寺や神社は地域の信仰と文化を守る大切な存在であり、その安全を確保することは管理者の重要な責務です。防犯カメラの設置は、違法行為を防止し、訪れる方々に安心感を与える手段として有効です。景観への配慮をしながらも、しっかりとした防犯対策を行うことで、寺社の環境と信頼を守っていきましょう。
