防犯カメラに他人の敷地が写るのは違法?トラブルを避ける方法とは

自宅内にて防犯カメラを設置するにあたり、まずは、近隣住民に対する必要最小限の配慮を取り入れることが重要です。

ここでは、「防犯カメラの映像に他人の敷地が映り込むケース」にフォーカスを当てたうえで、防犯カメラの設置および映像の取り扱いにまつわる注意点や、各種トラブルの回避方法について解説します。

防犯カメラに他人の敷地が写るのは違法?

防犯カメラに他人の敷地が写る場合、「どこの箇所・エリアが写っているのか?」によって違法性の有無が判断されます。具体的には、防犯カメラの設置にともない、どうしても画角に入ってしまう範囲に関しては、違法性を問われることは少ないといえます。

たとえば、「自宅の玄関先に防犯カメラを設置するにあたり、隣家の屋根や壁、塀などが撮影画角に入る」といったシチュエーションなどが、違法性を問われる心配のない事例に該当します。

対して、故意的に隣家のスペースを撮影画角に入れているケースにおいては、防犯カメラの設置にともなう違法性を問われても仕方ないといえるでしょう。

違法性が問われるケースの具体例については以下のとおりです。

■防犯カメラの違法性が問われるケース
・隣家の玄関/窓/庭などが写っている

・隣家の人の流れを監視できる範囲が写っている
※誰が出入りしているのか?などを監視する目的が窺える

・隣家スペースが撮影画角のメインとなっている
※隣家スペースを撮影する目的から、防犯カメラを設置していると考えられる

防犯カメラの映像を使用する際の注意点

ここでは、防犯カメラの映像を使用する際の注意点について解説します。

防犯カメラの映像は防犯の目的だけに使う

防犯カメラの映像をインターネット上に投稿するなどの行為は、プライバシーや肖像権の侵害に該当します。そのため、防犯カメラの映像は、必ず防犯の目的だけに使用しましょう。

また、「防犯カメラ映像が保存されているパソコンにウイルスが入り込んだことで、映像が第三者の手に渡り、インターネット上にて拡散される」といったトラブルも頻繁に発生しています。これらのトラブルを回避するためにも、防犯カメラの映像を取り扱う際は、パソコンのウイルス対策を厳重に行っておくことが重要といえます。

とくに十分な注意が求められるケースとは

原則として、自宅内にて起こりうる犯罪の抑制目的から防犯カメラを設置する場合には、防犯カメラ映像の故意的な流出・拡散などに該当しない限り、とくに大きな問題はありません。

しかし、各種店舗や施設にて防犯カメラを設置する場合に関しては、防犯カメラ映像の取り扱いについて十分に注意することが求められます。また、防犯カメラを設置している施設や店舗は、「個人情報取扱事業者」として扱われます。

個人情報取扱事業者に求められる義務の具体例については以下のとおりです。

■個人情報取扱事業者に求められる義務
・防犯カメラ映像の故意的な流出・拡散の禁止
・防犯カメラ設置の目的を明らかにする
・防犯カメラの設置について各種店舗や施設の利用者に伝える
※「防犯カメラ作動中」などの張り紙を貼る

近隣住民とのトラブルを避ける方法

ここでは、近隣住民とのトラブルを避ける方法について解説します。

プライバシーマスク機能を活用する

一般向けに販売されている防犯カメラには、他人の個人情報を保護する「プライバシーマスク機能」が搭載されています。

プライバシーマスク機能とは、防犯カメラにて映像を撮影する際に、特定個所をマスキングすることで、他人のプライバシーエリアを映さないようにする機能のことを指します。プライバシーマスク機能によって隠された部分は、録画データにも反映されており、原則として、映像の編集システムなどを駆使したとしても、プライバシーマスク箇所を観ることはできません。

ダミーカメラを使用する

近隣住民とのトラブルを避ける方法として、ダミーカメラを使用することも有効な手段だといれます。ダミーカメラを設置することにより、各種犯罪の抑制を促すことが期待できます。

また、ダミーカメラでは映像を録画できないため、個人情報を取り扱う行為には該当しません。つまり、ダミーカメラを使用することにより、近隣住民とのトラブル発生リスクを心配する必要性がなくなるのです。

関連記事>>ダミーカメラの効果とばれるリスクが少ない設置方法

防犯カメラステッカーを活用する

防犯カメラステッカーには、近隣住民とのトラブルを防ぐ効果もあります。

カメラの存在を周知しておけば、知らない間に撮影されていたとクレームがくる危険性を減らせるからです。

カメラを設置する際には近隣住民のプライバシーに配慮し、カメラの存在をアピールしましょう。

関連記事>>防犯ステッカー・シールの効果と注意点

防犯カメラはプライバシー侵害の危険も!設置のポイントを解説

この記事では、防犯カメラにまつわるプライバシー侵害の概要や各種ガイドライン、プライバシー侵害を避けるポイントなどについて解説します。
各種犯罪の抑止力として期待されている防犯カメラ。しかし、場合によっては、防犯カメラの設置がプライバシーの侵害をしてしまうケースも多くあります。
詳しく知りたい方は、ぜひこの記事をご覧ください。

防犯カメラはプライバシー侵害の危険も!設置のポイントを解説

防犯カメラ映像の取り扱いには十分に注意を払う必要性がある

防犯カメラ映像の取り扱いには、十分に注意を払う必要性があります。

そのため、防犯カメラの設置を検討する際は、あらかじめ防犯カメラの設置および映像の取り扱いにまつわる注意ポイントについて、入念にチェックしておきましょう。

 

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