近年、悪質な犯罪行為や迷惑行為への注意喚起が各メディアにて報道されているなか、防犯カメラの普及率に関しても年々増加傾向にあります。
ここでは、防犯カメラの普及率と主な設置場所について解説します。
目次
防犯カメラの普及率はどのくらい？
日本国内における防犯カメラの普及率は、果たしてどれくらいなのでしょうか。
ここでは、防犯カメラの普及率について、戸建てと集合住宅それぞれを比較しながら解説していきます。
防犯カメラの普及率【戸建て】
大手セキュリティーサービス会社「ALSOK」の調べによると、自宅の敷地内に防犯カメラを導入している割合は、アンケート対象者全体の22.0%となっています。また、このうち、すでにマンションの敷地内に防犯カメラが設置されていた人を除き、自分自身で防犯カメラを購入・設置した人は全体の4.8%という結果になりました。
防犯カメラの設置を決意した理由の具体例については以下のとおりです。
■戸建て住宅に防犯カメラを設置した理由
・空き巣などをはじめとした侵入者対策目的：75.0%
・自宅周辺にて不審者の目撃情報や空き巣などの事件が頻繁に発生しているため：41.7%
・勧誘チラシの投函を防止するため：29.2%
また、自宅への防犯カメラ導入を未だ行っていない人の半数以上が、「コスト面や設置環境の制約がクリアに
のであれば、是非防犯カメラの設置を検討したい」と答えており、防犯カメラに対する関心の高さが窺える結果となっています。
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防犯カメラの普及率【集合住宅】
次に、集合住宅にまつわる防犯カメラの普及率について見ていきます。
マンションやアパートなどの集合住宅における防犯カメラの普及率について「三菱電機ビルテクノサービス株式会社」が調査したところによると、集合住宅に住んでいる人の約6割が「防犯カメラが設置されている」と答えています。また、集合住宅の契約形態によって防犯カメラの普及率が大きく前後することが、本調査にて判明しています。
以下では、集合住宅の契約形態別の防犯カメラ普及率をまとめました。
■分譲マンション
設置されている：81.8％
設置されていない：15.0％
設置の有無がわからない：3.2％
■賃貸マンション
設置されている：37.4％
設置されていない：53.2％
設置の有無がわからない：9.4％
前述の調査結果からもわかるとおり、各種マンションにおける防犯カメラの普及率は、戸建て住宅よりもはるかに高い割合となっています。
集合住宅における防犯カメラの主な設置場所
マンションやアパートなどの集合住宅では、至る所に防犯カメラが設置されている傾向にあります。
集合住宅における防犯カメラの主な設置場所の具体例と設置理由については以下のとおりです。
■集合住宅の防犯カメラ設置場所と設置の理由
・エントランス
集合住宅の入り口となるため、不審者を発見しやすい。
・エレベーター
エントランスと同様に、不審者を発見しやすいため。
また、エレベーター内での痴漢や盗撮を防止するため。
・駐車場
車上荒らしや自動車へのいたずら防止のため。
・駐輪場・バイク置き場
盗難や各種いたずらを抑制するため。
・ゴミ置き場
不法投棄を防止するため。
また、住民に対してのゴミ処理のルール徹底を促せる。
前述のことからも、集合住宅においては、各種犯罪や迷惑行為を抑制する目的から、あらゆる箇所に防犯カメラが設置されています。
防犯カメラ設置に告知義務はある？設置する際の注意点
この記事では、防犯カメラの設置にともなう告知義務や各種注意ポイントなどについて解説します。
各種エリアに設置されている防犯カメラは、不審者の侵入や犯罪被害の抑制につながる重要な防犯アイテムのひとつです。
しかし、防犯カメラは、プライバシーの侵害や重要機密の漏洩などのリスクを誘発してしまう危険性を秘めているアイテムでもあります。
そのため、防犯カメラの設置を検討する際は、あらかじめ防犯カメラの告知義務や適切な告知方法などを入念にリサーチしておくことが重要です。
防犯カメラの普及率について理解を深めよう
日本国内全体の防犯カメラ普及率は、年々増加している傾向にあります。
とくに、分譲マンションにおける防犯カメラの普及率は、全体の約8割となっていることからも、防犯対策への関心の高さが窺えます。
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